概要
「YupiteruAR」は、ユピテルが展開するスマートフォン向けARアプリです。ユピテルのナビゲートキャラクター「霧島レイ」「テル」をはじめ、「羽衣6(ハゴロモシックス)」の「富士サクラ」「葵茶々」、バーチャルペット「JUNO」、「葵わさび」など、ユピテルのオリジナルキャラクターたちをARで呼び出し、一緒に写真撮影やSNS共有を楽しめます。
ユピテルが3D関連技術への投資を本格化したことを契機に開発がスタートし、シンプルなAR撮影から高精度な空間認識、地域連携イベントまで、幅広いAR体験を一つのアプリで提供しています。App Storeでの評価は5段階中4.8(12件)を獲得しており、継続的なアップデートにより機能拡張を続けています。
課題
ユピテルのキャラクター資産をARというかたちでユーザーに体験してもらうにあたり、スマートフォンのカメラ映像に3Dキャラクターを自然に重ねるだけでなく、ポスターや製品化粧箱といったリアルな販促物との連動、広い屋外空間での高精度なAR表示、さらに何もない空間をアトラクションスポットとして活用するといった、より発展的なAR体験の実現が求められました。また、自治体と連携したスタンプラリーなど、観光・地域活性化への応用も視野に入れた柔軟な設計が必要でした。
担当範囲
- YupiteruARアプリの企画・設計・開発(iOS)
- 一般的なAR機能(設置モード・キャラクター表示)の実装
- ポスターや製品化粧箱の絵柄に反応するマーカーAR機能の実装
- 広い屋外空間でも高精度にARオブジェクトを表示するVPS(Visual Positioning System)の搭載
- ARを活用したアクティビティコンテンツ「AR迷路」の開発
- 鹿児島県霧島市と連携したGPSベースの「ARスタンプラリー」機能の開発・対応
- 公開後の継続的なアップデート・運用(3Dモデル更新・画像認識精度改善など)
実装・制作のポイント
- 多彩なAR表示モードの実装: 地面へのキャラクター設置(設置モード)と、特定の建物やARマーカーを認識して表示する空間認識モードの2モードを用意し、シーンに応じたAR体験を提供しています。
- マーカーARによるリアル販促物との連動: ポスターや製品化粧箱の絵柄をマーカーとして認識し、キャラクターが出現する仕掛けを実装。購買体験やイベント来場との接点を生み出しています。
- VPSによる屋外での高精度AR: GPS単体では難しい広い屋外空間での高精度な位置特定にVPS(Visual Positioning System)を採用し、より没入感のあるAR体験を実現しています。
- AR迷路による空間活用: 何もない空間をそのままアトラクションスポットとして活用できる「AR迷路」コンテンツを開発。施設や屋外イベントでの体験型活用を可能にしました。
- 霧島市との官民連携スタンプラリー: 2022年に鹿児島県霧島市と連携し、GPS範囲を活用した観光地巡りARスタンプラリーを実施。観光名所に近づくとARキャラクターが出現してスポットを案内する体験を提供し、地域観光の活性化に貢献しました。
- 継続的な精度向上と機能拡張: リリース後も画像認識精度の改善・3Dモデルのアップデート・新マーカー対応など、定期的なアップデートを重ね、品質と体験の継続的な向上を図っています。